2008年06月04日

少子化に思う


出生率 07年は1.34と2年連続増
07年の合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子どもの数に相当)は、06年を0.02ポイント上回り、1.34となったことが、厚生労働省が4日まとめた人口動態統計で明らかになった。同出生率は06年に6年ぶりで上昇し、2年連続増えた。ただ、人口減で出産適齢期の女性の数そのものが減っており、出生数は2929人減の108万9745人。史上最低だった05年(106万2530人)に次いで少なく、今後も上昇に転じる見通しはない。
(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080604-00000016-maip-soci

団塊ジュニア世代の私の周りでは第3次結婚ブームと出産ブーム真っ盛り。
少子化もどこ吹く風という気がしていたのですが、実際はそう甘くない・・・。
出生率は多少上がっているようですが、出生数自体は減少。
妊娠・出産ブームが来ている気がしたのは私の脳内だけだったようです。

妊婦検診の無料化に、出産育児一時金の引き上げなど
妊娠・出産時の経済的な負担は多少解消されてきているように思いますが
子育ては長期戦。かかるお金は莫大です。
子ども1人を育て上げるのに3,000万円などと聞くと
ただ欲しいという気持ちだけで子どもを産むわけにもいきません。
もう1人産むか産まないか・・・算盤をはじきながらの苦渋の選択。

都市部では保育園の待機児の問題もあります。
私の住む自治体では待機児童が200人以上という話でした。
0歳児の4月じゃないと保育園に入れないなんて状況はやっぱり異常。
1歳近くで保育園に入れるために4〜5月生まれを狙うとという話もあったり。
そんなことは妊娠前には考えもしませんでした。
周りの話を聞くと、産休・育休を取りにくい会社もまだまだ多いし、
育休を取ったあとでも、会社の都合で復帰できない人もいました。
一度仕事から離れたら、再就職もかなり厳しいそう。

子どもの病気でいつ仕事に穴を開けるかわからないワーキングマザーは
確かに戦力としては確実ではないかもしれません。
働ける時間も限られているし。優先順位も子どもの次になる。
ですが、これから労働人口が減っていくなか、子どもを産んだ女性が
当たり前に働ける世の中じゃないと日本社会はまわっていかないでしょう。

父親に育児休業を取ってもらいたくても、その間の経済的な問題があったり、
制度があっても実態がないケースも多々。
仕事やる気ないのか?と評価されてしまう恐れもあり、
男性が育休を取るということについてまだまだ理解がなされないようです。
母親が産休・育休を取れたり、保育園に入れて仕事に復帰できたりするのは
恵まれた環境にある人か、一部の大手企業の社員だけという見方もあります。

結婚して出産して仕事して・・・
かつては「当たり前」だったことかもしれないけれど
今の時代、がんばらないとなかなか難しい。
ワーキングマザー同士で「がんばろうね」「がんばってね」と励まし合い
夫婦で協力し合い、実家の親に頼り(うちは遠いので頼れませんが)
日々「これで良いの?」と葛藤し。綱渡り状態の毎日。
周りのサポート含め、当たり前に子育てと仕事ができる環境が整えば
がんばりすぎなくても、もう少し普通にできるのに・・・と思います。

病児保育とかも。たまたま今日会った働くママ友ともその話題になったのですが
近所の病児保育はいざというときに安心なサービスだとは思うけど
キャンセル待ち多数で、キャンセル待ちの場合は利用できるかどうかは
当日朝8時過ぎまでわからないとか、利用できることになっても
朝8時半から病院に連れて行って、診察を受けた上で預かってもらうので
午前中はほとんど仕事にならなそう、とか。お弁当持参など負担も大きくて
実際に利用するのはなかなかハードルが高いのです。

私は子どもが生まれるまではどちらかというと「子どもは要らない」と
思っていたので、今の女性が「子どもほしくない」「自分の時間がなくなる」
「夫婦2人で過ごしたい」「出産・子育てで仕事ができなくなる」と思ったり
「どんな子どもが生まれてくるか不安」「ママ友付き合いとかめんどくさそう」
「子どもをかわいいと思えるか不安」「出産は痛そう、怖そう」とか、
そういう気持ちもよくわかるのです。
「今の時代、子どもを産むのはバカだけ」なんて思っていたのでした。
(=いろいろ考えると子どもを産めなくなる)

でも、実際に子どもが生まれてみると、自分の子どもはやっぱりかわいいし、
ペースや役割が変わったとしても、一応仕事もできているし、
確かに忙しくなったけど、子どもがいて良かったと思うことはあっても
いらなかったとは思いません。

「子どもが嫌いだから絶対ほしくない」「できない」など
個人の事情や意志もありますが、「なんとなく不安」という人に対しては
「子どもがいるってそんなに悪くない」「案ずるより産むが易し」
ということを私ももっと伝えていけたらなと思います。

最近は芸能界でも妊娠・出産が増えているようですが
出産後も楽しく子育てして仕事して、美しいスタイルをキープして活躍している
女性芸能人たちを見ていると「相当がんばってるんだろうなぁ」と思いつつも
これから子どもを産むかもしれない女性に明るいイメージを与えてくれるはず。

酒井順子さんの『少子』を読んだときは「少子化も仕方ないよなー」
「子ども産むのって痛いから嫌なんだよね」と私も同意してしまったものですが
今ならあえて『多子』のすすめを誰かに書いてほしいくらい。
補助金や子育て支援制度以外に、少子化対策として
誰かがそういうポジティブなメッセージを発信することが
もっと必要なんじゃないかなぁ。



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タグ:少子化
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